『美少女戦士セーラームーン Cosmos』でこれまでに引き続き、月野うさぎ役を務めている三石琴乃さん。
実は若い頃、日取りまで決まっていた結婚が破談になっています。
それもセーラームーンを降板したタイミングで。
なぜ結婚が破談になったのか、なぜ人気絶頂時にセーラームーンを降板せねばながらなかったのか。
今は絶版となっている三石琴乃さん初エッセイを元にお伝えします!
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三石琴乃は若い頃に結婚破断
三石琴乃さんは、セーラームーン第1シリーズの最終回直前に「穿孔性卵巣嚢腫(せんこうせいらんそうのうしゅ)」で緊急入院しています。
「穿孔性卵巣嚢腫」とは、卵巣に膿(うみ)がたまって穴が開いてしまう病気です。
緊急手術を終え、卵管を1つ取らねばならなかった三石さんは入院3週間、自宅療養3か月を言い渡されました。
①セーラームーン全盛期に起きた緊急入院
三石琴乃さんが緊急入院したのはアニメセーラームーン第44話アフレコ当日の朝。
以前からしょっちゅうお腹が痛くなることがあったものの、今回はこれまでの比じゃなかったようです。
三石さんはリビングでうずくまったまま動けなくなり、なんとか痛みをこらえて母親を呼び病院へ連れて行ってもらいました。
病院で受けた超音波検査の結果、盲腸か卵巣が破裂している可能性があるとわかり、三石琴乃さんはそのまま集中治療室へ。
緊急手術を受けることになりました。
手術前には三石さんのお父さん、お母さん、保険会社勤務の弟さんが駆け付けます。
そしてそこには三石さんの婚約者「Kイチ」さんの姿もありました。
この婚約者「Kイチ」さんと、三石琴乃さんは、結婚式を挙げる予定でした。
1993年5月30日に。
ですが、三石琴乃さんの緊急入院から4か月後のその日、結婚式が行われることはありませんでした。
②3週間の入院、婚約者とのすれ違い
三石琴乃さんの手術は無事に終わりました。
術後、三石さんが先生に初めて聞いたことは「赤ちゃんは産めるの?」だったそうです。
結婚式を控えていたこともあり、無意識に気になっていたんでしょうね。
手術は無事に終わったと言うものの、まだまだ痛みは残る状態。
そんな中、三石さんはずっと仕事のことを考えていました。
代役は誰が演るんだろうか。
わたしは役に戻れるのか。
身体の痛みと、心の不安を抱えて、毎日とても心細かった。
そんな三石さんの心うちが、わからなかったのかな・・「Kイチ」さん(怒)
術後3週間の入院の間、三石さんと婚約者「Kイチ」さんの間にすれ違いが増えていきます。
毎日病院に来てくれると思っていたのに、来てくれない。
電話もない。
しびれを切らして、三石さんは彼に連絡します。
すると、彼が発した言葉は
「何かあったら(病院から)電話が来ると思って」
わたしが三石さんの友人なら、「Kイチ」を呼び出して説教です!
予想もしていなかった急な手術。
しかも女性にとってはナーバスになってしまう部位。
大事に大事にしていた仕事を休まねばならなくなった焦り。
そんなぐちゃぐちゃな時、大切な人に側にいて欲しい。
「大丈夫だよ」って言って欲しい。
そう思うのは、自然なことじゃないでしょうか。
今から30年前。
「オンナの幸せ」と言われることが当たり前だった時代。
三石琴乃さんは、手術をしたことで思ってしまったんです。
自分が傷ものになってしまった気がすると。
そんなこと、思わせんなよ「Kイチ」!
さらに、三石琴乃さんを傷つけたのは「Kイチ」さんの言動だけではありませんでした。
③傷ついた婚約者の母の言葉、婚約者の態度
三石琴乃さんは、入院中、結婚に対する気持ちがどんどん重くなっていくのを感じていました。
手術からまだ10日。
まだ切ったお腹は痛い。
そんなときに、婚約者の母が病室に来くること自体、しんどくありませんか?
それなのに、やれ結婚式はどうする、新居はどうするとか。
退院後はどこそこのブライダルフェアに行こうとか。
そんなこと言われても、気乗りしないですよね。
今のわたしなら「とりあえず義母(予定)だけでも帰れ」と言いそう(言うなよ)。
でも20代だときっとわたしも言えてないなあ。
三石さんも言えなかったんですよね。
この時すごく「結婚」というものが面倒くさく感じてしまったとおっしゃっていました。
もう、いっそやめてしまいたいくらいに。
そしてついに。
三石さんは入院中の気持ちの変化、今の結婚に対する気持ちを、婚約者「Kイチ」さんにぶつけました。
「今、結婚がとてもイヤ」だと。
「自信がない」と。
卵巣を1つなくして、女としてとても不安な気持ちを少しでも汲み取ってほしかった。
安心できる言葉をかけて欲しかった。
でも、「Kイチ」さんは部屋を出て行ってしまいました。
その日は、お互いもう一度よく考える、ということにして、終わり。
三石琴乃さんが手術を機に「結婚したくない」気持ちになってしまった理由は下記のように書かれていました。
- Kイチがお見舞いに来なくなり、「何かあったら連絡来ると思って」と言ったこと
- Kイチの母親の「もうひとつの卵巣が元気なうちにさっさと赤ちゃんを作って」という言葉に、Kイチが何も言ってくれなかったこと
三石さんの心の中で、何かがプツッと音を立てて切れてしまったのかもしれません。
手術したばかりで、まだお腹の傷がふさがってない。
まだ、お腹が痛い。
わたしは、赤ちゃんを産むためだけに存在してるんじゃない。
三石琴乃さんの心が叫んでいたんだと思います。
2人に悪気はなかったんだろうということは、三石さん自身もわかっていました。
でも、悪気はないからこそ、きっと致命的なんですよね・・。
セーラームーン降板の理由
ここまでお伝えしてきたように、三石琴乃さんがセーラームーンを降板した理由。
それは、緊急手術で収録に参加できなくなったためです。
セーラームーン降板後の1993年2月6日、三石琴乃さんは病室でセーラームーンを見ました。
その次の週から三石さんではないうさぎちゃんがテレビに出る。
絶対に出たいと思っていた第一部最終回三部作。
それを自分ではない人の声で聞く・・。
とても複雑だっただろうと思います。
三石さんの体調が戻った後も、最後まで番組復帰が決まらなかったのはセーラームーン。
いつかいつかと連絡を待つ日々はとても時間が長かった、と三石さんは当時のやきもきした気持ちを告白していました。
降板した作品の中には、そのまま代役の声優さんが役を引き継ぐことになったものもあり。
「自分がいなくても作品は続く」
そのことを受け入れるしかなかった、と。
これが出来たから、三石琴乃さんは大きく変化され、今の実力と幸せを手に入れられたのかも知れませんね。
三石琴乃は若い頃に結婚破断、セーラームーン降板の理由についてまとめ
三石琴乃さんは若い頃に結婚が破断になっていました。
その破断になった理由と、セーラームーン降板理由についてお伝えしました。
セーラームーン第1シリーズの最終回直前に「穿孔性卵巣嚢腫(せんこうせいらんそうのうしゅ)」で緊急入院・手術を受けた三石さん。
入院は3週間、その後も自宅療養3か月言い渡され、セーラームーンを降板するしかなかったのです。
入院中婚には婚約者とその母親の言動に苦しんだ三石さん。
そのことがきっかけで結婚への思いが変化。
結局は三石さんの意志を尊重する形で結婚は破断になりました。
仕事面ではセーラームーンへの復帰が中々決まらず、厳しい現実を真正面から受け止め辛い時期を乗り切ったんです。
今では素敵な旦那様とお子さんに恵まれて、声優だけでなく女優としても大活躍されています。
若い頃の辛い経験が、きっと大きな糧になったんでしょうね。
これからも三石琴乃さんの活躍が楽しみです!